目次

何がどこに
つながっているか

使っていないはずのサーバーを止めた次の日、営業所の注文が消えた。

票番号07-021
報告者北関東営業所
件名得意先からのFAX注文が、共有フォルダに出てこない
状態調査中
前回の名前、思い出せますか?(開くと答え)

部品を作って確かめる=build、変更を本番に移す=transition(物差しは本番に持ち込んだエラー)。少しずつ変える=change、根本から変える=transformation、いつもどおり回す=BAU。出せる状態を保ち人が出す=continuous delivery、自動で出す=continuous deployment。

FIRST負荷ほぼゼロのサーバーが、注文を運んでいた

台帳があっても、仕組みがあるとは限りません。
Excelは、仕組みの部品のひとつにすぎない。

夏の話は、「詳しい人が覚えている」を「誰が見ても分かる」に入れ替える話です。そう聞くと、「なら台帳を作ろう」となりがちです。ところが、この会社には台帳がありました。それでも事故は起きた。この回は、台帳と仕組みの違いの話です。

SCENE月4万円の「予備」

7月、管理本部長から情シス課長に宿題が出ました。「クラウドの費用が毎年増えている。使っていないものは止めてほしい」

利用状況を洗い出すと、ひとつ目立つサーバーがありました。名前は「旧_予備」。月に4万円かかっているのに、負荷のグラフはほぼ床に張りついている。画面を見ながら、インフラ担当が言いました。「たぶん、もう使ってないです」

第3話で作った変更カードを、ちゃんと書きました。何を変えるか:停止。なぜ:費用削減。影響する範囲の欄には、こう書いた。「なし(使用実績なし)」。課長が了承して、サーバーは止められました。

次の日、北関東営業所から窓口に連絡が入ります。「得意先からFAXで来た注文が、共有フォルダに出てこないんです」

調べると、営業所に届くFAXの注文は、FAXサービスの会社から「旧_予備」に送られ、そこでPDFに変換されて、営業所の共有フォルダに置かれていました。3つの営業所の事務の人たちは、そのPDFを見て出荷指示を作っている。止まった間、注文は誰の目にも入らず、たまっていました。

変更カードの「なし(使用実績なし)」という一行を、リーダーはしばらく見ていました。手順どおりに書かれ、手順どおりに了承された一行です。救いは、同じカードに戻し方も書いてあったことでした。サーバーを動かし直すまで15分。たまっていた注文も、すぐに流れ出しました。第3話の教訓は効いた。ただ、もっと手前の問いが残ります。なぜ、誰も知らなかったのか。

LEDGER台帳はあった。3年前のものが

リーダーが「サーバーの一覧ってないんですか」と聞くと、インフラ担当が共有フォルダの奥からファイルを出してきました。

サーバー一覧.xlsx (最終更新:3年前/更新者:退職済み)
名前用途状態担当
SV-01基幹(受注・出荷)稼働インフラ
SV-04精算稼働ベンダー
旧_予備(空欄)予備(空欄)
…………
図1 台帳は存在した。ただし最後に更新されたのは3年前で、更新した人はもう会社にいない。精算と工場ラベルが同じサーバーに載っていることも、書かれていなかった。

「旧_予備」の状態欄には「予備」とあります。リーダーは試しに、3人に「この『予備』って、どういう意味ですか」と聞いてみました。

インフラ担当使ってない。止めていいやつ
情シス課長本番が壊れたときに切り替える先、だと思ってた
ヘルプデスク担当誰かが試しに何か動かしてる、って聞いたことがあります
図2 同じ「予備」が、3人に3通りの意味で読まれていた。そして、ヘルプデスク担当の答えがいちばん正しかった。
読み解き

台帳に書いてあることが、読む人によって違う意味になる。これは台帳がないより、ある意味で怖い状態です。ないなら誰かに聞く。あると、自分の読み方で安心してしまう。

3年前、誰かがまじめに作った台帳でした。ところが、作った人がいなくなり、更新する人も、更新するきっかけも決まっていなかった。「予備」という言葉の意味も、作った人の頭の中にしかなかった。台帳は、作った日から少しずつ嘘になっていきます。

ORIGIN「旧_予備」は、誰かの善意から生まれた

FAXをPDFにする仕組みを作ったのは、5年前に情シスにいた人でした。当時の営業本部長から、個人的に頼まれた。「FAXの紙が営業所に散らばって困っている。なんとかならないか」

その人は、空いていたサーバーに小さな仕組みを作りました。うまく動いた。営業所の人たちは喜んだ。そして、その人が辞めたあとも、仕組みは5年間、黙って毎日動き続けていました。誰の台帳にも載らずに。

困っている人のために、頼まれた人が工夫した。第1話の「個人あてのチャットでその場で片付ける」の、いちばんうまくいった形です。ただ、うまくいった個人の工夫ほど、誰にも知られないまま会社の業務の一部になっていく。

BEHIND止めた席にも、止められた席にも、子はいる

うしろを見る

月4万円の「予備」を止めた判断には、4つの席が関わっていました。止めてほしいと言った席、止めた席、止められた席、そして全体を見るはずだった席です。

子は人ではなく、席につく。言葉がきつくなるのは、うしろの子が何かを怖がっているとき。6体の紹介は地図に

経営
管理本部長

「クラウドの費用が毎年増えている。使っていないものは止めてほしい」

わくもり予算・枠

怖いのは何にいくら払っているのか分からないまま、毎年の枠が膨らむこと

情シス
インフラ担当

「負荷はほぼゼロです。使っていないはずなんです」

くうらん懸念

怖いのは止めたら、ほかに何が止まるのか、どこにも書いていないこと

営業所
北関東営業所の事務

「得意先からFAXで来た注文が、共有フォルダに出てこないんです」

ぽつん面子

怖いのはうちが毎日頼っているものが、うちに聞かれないまま止められること

情シス
情シス課長

「FAXの会社から、うちのサーバーにデータが来ていたなんて……」

もやすけ未翻訳

怖いのは外の会社に任せている部分まで含めて、土台の全体が見えないまま決めること

せきのこ ── 席のうしろの、小さな子たち

FOURサーバーの負荷しか、見ていなかった

「使っていない」と判断した根拠は、処理の負荷がほぼゼロだったことです。FAXの注文は1日に数十枚。サーバーにとっては、ほとんど仕事をしていないのと同じでした。

ところが、別の角度から眺めると、このサーバーはまったく違う姿をしています。ITILは、どんなプロダクトやサービスも、4つの角度から全体的に見ることをすすめています。これを4つの側面(four dimensions)と呼びます。

organizations and people

組織と人材

作った人は退職。今の持ち主はいない。営業所の事務3人が毎日頼っている
旧_予備月4万円・負荷ほぼゼロ
partners and suppliers

パートナーとサプライヤー

FAXサービスの会社が、毎日ここへ注文を送っている
information and technology

情報と技術

処理の負荷はほぼゼロ。メモリも少し。ここだけを見て「使っていない」と判断した
value streams and processes

バリューストリームとプロセス

得意先のFAX注文 → 営業所 → 工場への出荷指示。その途中にある
図3 実線が、判断に使った側面。点線の3つは、誰も見ていなかった。そして事故は、見ていなかった3つの側から起きた。
読み解き

なぜ、情報と技術の側面だけを見てしまうのか。そこだけが、画面に数字で出てくるからです。負荷のグラフは管理画面を開けば見える。でも、誰がそのサーバーに頼っているか、どの外部の会社がそこへデータを送ってくるか、どの業務の流れの途中にあるかは、どの画面にも出てこない。

見えるものだけで判断すると、いちばん見えないところで止まる。4つの側面は、画面に出てこない3つを、思い出させるための道具です。

4つの側面
four dimensions of product and service management

プロダクトやサービスを見るための4つの角度。組織と人材(提供者自身の人:役割、体制、文化、スキル)、パートナーとサプライヤー(外部の組織との関係と契約)、情報と技術(必要な情報と知識、使う技術)、バリューストリームとプロセス(活動を価値につなげる流れ)。どれか1つでは足りず、全体的に見る。

「旧_予備」を止めた判断は、情報と技術の側面だけで下されていた。

PRACTICE台帳を作り直しても、また同じことになる

リーダーは、最初にこう言いました。「新しい台帳を作りましょう。今度はちゃんと全部書いて」

インフラ担当が、静かに答えました。「3年前も、そうやって作ったんです」

続けようとした言葉を、リーダーは飲み込みました。

3年前の台帳が駄目になったのは、書き方が悪かったからではありません。台帳という道具はあったのに、それを生かし続ける残りの部品がなかったからです。

ITILは、仕事をしたり目的を果たしたりするための、組織の資源のまとまりを管理プラクティス(management practice)と呼びます。資源には、人、プロセス、ツール、情報、パートナーなどが含まれる。手順書のことでも、ツールのことでもありません。そのまとまり全体のことです。

人people更新する責任者×
プロセスprocessいつ更新するか×
ツールtoolExcelの台帳○
情報information「予備」などの意味の定義×
パートナーpartnerベンダーやFAX会社からの知らせ×
図4 3年前の台帳は、5つの部品のうちツールだけだった。だから作った日から古くなり始めた。

そこで今度は、5つを全部そろえることにしました。

台帳が「記録しておくもの」から、「止めていいかを判断するときに使うもの」に変わる。使われる台帳は、古くなりにくくなります。

管理プラクティス
management practice

仕事を行う、または目的を果たすための、組織の資源のまとまり。資源には人、プロセス、ツール、情報、パートナーなどが含まれる。作業手順書のことではない。プラクティスはバリューチェーンの活動に資源を与え、バリューストリームの中で使われる。

Excelの台帳はツールでしかなかった。持ち主・更新の流れ・言葉の定義・外部からの知らせがそろって、初めて「何がどこにつながっているかを把握する」プラクティスになる。

GUIDEプラクティスの手引きと、2つのグループ

リーダーは、この仕組みを作るときに、ITILのプラクティス・ガイドを参考にしました。ITILプラクティス・ガイド(ITIL Practice Guide)は、1つのプラクティスについての詳しい手引きです。すべてのガイドが同じ形で、目的と主要な用語、そして4つの側面にそって書かれている。さっきサーバーを見た4つの角度が、ここでも骨組みになっているわけです。

また、ITIL 5はプラクティスを2つのグループに分けています。

一般管理プラクティス

general management practices一般的な経営管理から取り入れて、調整したもの。組織全体で広く使う。問題文の手がかり:「一般的な経営管理から取り入れた」

プロダクトとサービスの管理プラクティス

product and service management practicesデジタル・プロダクトとサービスの管理のために、特に作られたもの。問題文の手がかり:「デジタル・プロダクトとサービスのために特に作られた」
図5 Foundation試験では、個々のプラクティスの中身は問われない。この2つのグループの違いを押さえれば十分。

SHADOW「個人的に頼まれて作ったもの」を申告してもらう

「旧_予備」の件のあと、リーダーはチームと、営業本部・経理・工場の事務の人たちに、ひとつお願いをしました。「個人的に頼まれて作って、今も動いているものがあったら教えてください。申告しても、誰も責めません。止めもしません。台帳に載せて、持ち主を決めるだけです」

集まったのは14件でした。

FAX注文のPDF化旧_予備・作者退職 請求書の宛名差し込みマクロ経理・作者在籍 出荷実績の集計マクロ工場・作者異動 営業日報の自動転記営業本部・作者不明 名刺データの取り込み総務・作者在籍 ……ほか9件持ち主のいないもの5件
図6 申告された14件。どれも、誰かが困っていた人のために作ったもの。そのうち5件は、作った人がもう社内にいなかった。

この14件のどれかが、いつ「旧_予備」と同じことを起こしてもおかしくなかった。とはいえ、ひとつひとつは誰かの親切から生まれています。だから「勝手に作るな」と取り締まっても、たぶん地下に潜るだけです。申告しても損をしないようにして、明るい場所に出してもらうほうがいい。

RELIEFExcelは1冊。しくみは4つ要った

しくみを置く

この回では、ITILの管理プラクティスという言葉が出てきました。人・手順・道具・情報・外の会社のまとまりです。子の側から見ると、プラクティスは「その席の子を、ふだんから落ち着かせておくしくみ」でもあります。

管理本部長のうしろのわくもり

怖がっていたこと何にいくら払っているのか分からないまま、毎年の枠が膨らむこと

No.11|ITIL 4の分類:一般管理
サービス財務管理
Service financial management
目的
お金と投資が有効に使われるようにし、サービス管理の戦略と計画を支える
この話では
「旧_予備」の月4万円が、営業所のFAX注文を支えていると分かった。費用と役目を並べてから、止めるかどうかを決める
ほっとしたのは
サーバーごとに、何のために、いくら払っているのかが分かること
インフラ担当のうしろのくうらん

怖がっていたこと止めたら、ほかに何が止まるのか、どこにも書いていないこと

No.25|ITIL 4の分類:サービス管理
サービス構成管理
Service configuration management
目的
サービスを作る部品(構成品目)と、そのつながりについて、正確な情報を必要なときに使えるようにする
この話では
台帳に持ち主・更新の流れ・言葉の定義をそろえ、止めていいかを判断するときに使うしくみにした
ほっとしたのは
台帳に「何が何とつながっているか」が載り、変更のたびに直されること
北関東営業所の事務のうしろのぽつん

怖がっていたことうちが毎日頼っているものが、うちに聞かれないまま止められること

No.20|ITIL 4の分類:サービス管理
IT資産管理
IT asset management
目的
IT資産の一生(調達から廃棄まで)を管理し、価値・コスト・リスク・契約の遵守を支える
この話では
申告してもらった14件を台帳に載せ、持ち主を決めた。持ち主のいない5件も、明るい場所に出た
ほっとしたのは
誰が使っていて、いくらで、いつまで持つのかが、1台ずつ記録されること

体験台帳に来た3つの質問は、どのしくみの仕事か

同じ「台帳」でも、お金と一生を見るのが資産、つながりを見るのが構成、土台を外の会社の分まで含めて見るのがインフラとプラットフォーム。見る角度が違えば、持つべき情報も違います。

情シス課長のうしろのもやすけ

怖がっていたこと外の会社に任せている部分まで含めて、土台の全体が見えないまま決めること

No.33|ITIL 4の分類:技術管理
インフラストラクチャとプラットフォーム管理
Infrastructure and platform management
目的
組織が使うインフラとプラットフォームを、外部の提供者の分も含めて監督する
この話では
FAXサービスの会社から「旧_予備」を通って営業所に届く流れも、台帳と「外部からの知らせ」に入れた
ほっとしたのは
社内のサーバーと外の会社のサービスを、同じ地図の上で見られること

同じ「台帳」でも、お金を見る、つながりを見る、一生を見る、土台を見る、と見る角度が4つありました。Excelは1冊でも、しくみは4つ要ったわけです。

番号と分類はITIL 4の並べ方です。ITIL 5の試験で押さえるのは「プラクティス=資源のまとまり」と2つのグループまで。

せきのこ ── 席のうしろの、小さな子たち

SHIFT正解が、入れ替わる

費用を減らす宿題を受けて、インフラ担当が開いた画面では、負荷のグラフがほぼ床に張りついていました。台帳には「予備」の2文字。これで月4万円を払い続けるほうが、よほど説明に困ったはずです。5年前の情シスの人も、FAXの紙に困っている営業所のために、自分にできる工夫をしただけでした。

二人とも、自分の手元の情報では正しい判断をしていた。その手元と手元のあいだをつなぐ情報だけが、この会社のどこにもなかったのです。

この回で入れ替わった正解
正解
今まで使われていなさそうなら、止めて節約する
→
これから止める前に、4つの側面で誰と何がつながっているかを確かめる
台帳
今まで一度作ったら終わりのExcel
→
これから変更のたびに直され、止めていいかの判断に使われる仕組み
言葉
今まで「予備」の意味は、読む人それぞれ
→
これから状態の言葉の意味を、1枚で決めておく
価値観
今まで詳しい人が覚えている
→
これから誰が見ても分かる台帳に書いてある
ITILの言葉
今まで情報と技術の側面だけを見る。仕組みとはツールのこと
→
これから4つの側面を全体的に見る。プラクティスは人・プロセス・ツール・情報・パートナーのまとまり

メンバーの仕事で変わること

  • 変更カードを閉じるとき、台帳の行も一緒に直す
  • 持ち主のいないものを見つけたら、止める前に起票する
  • 個人的に頼まれて何かを作ったら、申告する

その代わりに手に入るもの

  • 止めるときに、怖くない
  • 自分が作ったものが、異動しても引き継がれる
  • 「あれ、誰が作ったの?」と聞かれ続けなくていい
残った問い 7月の締めも、精算システムは一度も止まりませんでした。月次報告の「締めは止まらずに終わったか」の行は、2か月続けて緑。経理部長が言いました。「この状態を、ちゃんと約束として文書にしませんか」。
ところが、約束を文書にした次の月、経理の担当者たちの顔は、緑ではありませんでした。

この回で付いた名前

4つの側面four dimensions組織と人材/パートナーとサプライヤー/情報と技術/バリューストリームとプロセス。全体的に見る
組織と人材organizations and people提供者自身の人の面。役割と責任、体制、文化、能力、スキル
パートナーとサプライヤーpartners and suppliersサービスに関わる外部の組織との関係と、それを決める契約・合意
情報と技術information and technology必要な情報と知識、サービスの中や管理に使う技術
バリューストリームとプロセスvalue streams and processes組織の活動を、価値を生むようにどう連携させるか
管理プラクティスmanagement practice仕事を行うための組織の資源(人・プロセス・ツール・情報・パートナーなど)のまとまり。手順書ではない
2つのグループgeneral management / product and service management practices一般的な経営管理から取り入れたもの/デジタル・プロダクトとサービスのために特に作られたもの
プラクティス・ガイドITIL Practice Guide1つのプラクティスの詳しい手引き。目的と主要な用語、4つの側面にそって構成

もっと詳しく:ITIL 5 解説ガイド(4つの側面/管理プラクティス)

CHECK確かめる

Q1. 「旧_予備」は、負荷のグラフがほぼゼロだったので止められた。ところが、FAXサービスの会社が毎日このサーバーへ注文を送っていた。4つの側面で見たとき、判断に使っていた側面と、FAXサービスの会社のことを見落としていた側面の組み合わせはどれか。

  1. A情報と技術/パートナーとサプライヤー
  2. B組織と人材/情報と技術
  3. Cバリューストリームとプロセス/組織と人材
  4. Dパートナーとサプライヤー/バリューストリームとプロセス
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A。負荷やメモリは情報と技術(information and technology)の側面です。外部の組織との関係と契約は、パートナーとサプライヤー(partners and suppliers)の側面にあたります。営業所の事務3人が頼っていたことは組織と人材、注文が出荷指示まで流れる道筋はバリューストリームとプロセスの側面で、4つは全体的に見ます。ITIL 4での呼び名は「サービスマネジメントの4つの側面」、ITIL 5では「プロダクトとサービス管理の4つの側面」です。

Q2. 3年前に作られたサーバー一覧は、作った日から古くなっていった。管理プラクティス(management practice)の考え方で、その理由をもっともよく説明しているものはどれか。

  1. AExcelでは機能が足りなかった。専用の製品を買えば防げた
  2. B更新する人、更新するきっかけ、言葉の定義、外部からの知らせがなく、ツールしかなかった
  3. C4つの側面のうち、情報と技術の側面が欠けていた
  4. D台帳の書式が、プラクティス・ガイドの形に合っていなかった
答えを開く

B。管理プラクティスは、仕事を行うための組織の資源(人・プロセス・ツール・情報・パートナーなど)のまとまりで、手順書やツールそのものではありません。ITIL 5のプラクティスは、一般管理プラクティスと、プロダクトとサービスの管理プラクティスの2つのグループに分かれます(ITIL 4では、一般管理・サービス管理・技術管理の3つのグループでした)。